横浜の伝説的老女。ヨコハマメリーについての書籍が刊行。著者からのお誘いでそのトークイベントに参加。なぜに横浜でなく東京で開催なのか。横浜人猛省せよ。
メリーさん、時代的には目撃してもおかしくないのだが、自分は記憶がない。
まずは講談師田辺銀治さんのヨコハマメリー講談。初めて生の講談を聴いたのだが、テレビなどで見ていたのとはまた違う感想を持ったかな。今度、講談を聴きに行ってみようと思いました。(じつは講談でホロリときた)
次の新作「岩亀楼亀遊」…なんて話があって、それはマジで聴きたいと思いましたよ!是非横浜の地で!是非!
メリーさん神話の解体。メリーさんの人生を追うだけではない、メリーさんを受容する文化やメディアをしっかりと見つめていくと言うこと。
横浜という都市のアイデンティティを仮託する対象としてのヨコハマメリー。/アウトサイダーアーティストとしてのヨコハマメリー。(黒ギャルとメリーさんの相似性という話があって、いろいろ納得感。)
メリーさんの人生を追うだけではない、メリーさんを受容する文化やメディアを追いかける姿勢。
ライターとしてどこまで追求するか/書籍化する編集性(現実性)とのバランスと苦悩。
壇原さんのお話をまた伺ってみたいと強く感じさせられたトークイベントでした。
再度書くが、自分はメリーさんを見かけた記憶がない。ただし、メリーさんと認識せずに見た可能性はあるのではないかと思う。横浜中心部に遊びに行くようになった自身の高校生時代、メリーさん神話は多くの人口に膾炙していたとは思えないのだよね。
じつはトークイベントの時は書籍を読めていなくて、残念に思うことも多数あり。
横浜の傷痍軍人のはなしとか、したり顔でしてしまった自分が恥ずかしい…。
以下本の感想も付けくわえておく。
ヨコハマメリー神話の解体。これに尽きるのではないか。
そして神話を神話として受け入れるだけでなく、検証していく姿勢も著者の大きな力ではないだろうか。
神話化する過程に横浜という都市の没個性化が関係しているという視点は、横浜で生まれ育った人間にはなかなか持てない視点ではないか。いろいろな意味で横浜人よ、猛省せよ。
個人的には横須賀にいた情報屋兼靴磨きのサイパンという男のことが気になった。
矢作俊彦の二村永爾シリーズにでてくるヤマトのモデルなのではないだろうか。
ノンフィクション?評伝が出版されているようなので、読んでみようと思う。
愉しい晩でした。お誘いに感謝。つい二次会まで参加してしまったなぁw